高収入の代名詞“コンサルタント”
コンサルの需要が急増し、2019年から2025年にかけて7.8%も成長すると予測されています。
そんな背景もあり、コンサルへの転職を少しでも考えている人は積極採用期の今こそチャンスなんです。
ただ、高収入な条件だけに惹かれて、コンサルについて浅い理解のまま転職をしてしまうと大きな後悔をする羽目になります。
そうしてドロップアウトした元コンサルの人が、「コンサルはやめとけ」と発信しています。
業界への理解を深めて転職し高収入と市場価値を手に入れるか、あるいは浅い理解で入った後に後悔してすぐに退職して収入も市場価値も落としてしまうか、どちらが良いですか?
コンサル転職で後悔する4つの理由
コンサルへ転職して後悔する理由の大半は以下の4つに該当します。
長時間労働
コンサルタントは平均残業時間が最も長い職業の一つでもあり、平均40~80時間程度/月の残業時間と言われています。
日本の会社員の平均残業時間が24時間/月なので、平均に比べると大きく上振れしている業界だと分かります。
ただ、近年の働き方改革の波に乗って残業時間の削減に成功している企業もあり、
ベイカレント・コンサルティングは所定外労働時間(45h)を超過する従業員の割合が1%未満で、なおかつ全社平均残業時間が20~30時間/月と、日本全体の平均残業時間と比較しても遜色ない水準まで削減できているようです。
参照:働きがい研究所 by openwork|Openwork 残業と有休 10年の変化
プロジェクト毎にインプットが必要
事業会社はコンサルタントにプロフェッショナルを求めています。
そのため、クライアントの持つ疑問点は答えられる状態である必要があります。
コンサルタントは平均して3か月~6か月程度のスパンで各プロジェクトへアサインされますが、プロジェクト毎に業界や事業分野が異なりますので、常に学び続ける姿勢が必要となります。
顧客満足度がコンサルタントの評価に繋がり、延いては年収に直結します。
満足度が低く契約を切られてしまうと当然評価も年収もダウンです。
そうならないために、常にプロフェッショナルであるべく、業界やビジネスについての知見を広げていかなければなりません。
長時間労働の隙間を縫って勉強しなければならず、疲れを感じてしまう人も多いです。
求められる水準が高い
コンサルティングファームはクライアント企業の抱える課題を解決するのが仕事ですので、クライアント企業から見たら、“その道のプロフェッショナル”です。
事業会社の従業員の給料よりもはるかに高い金額を支払って依頼しているため、当然クライアントからは金額に応じた水準のパフォーマンスを求められますし、会社としても応えるために、上司からは抜けのないよう細かく詰められます。
外からも内からも求められる水準が高いのは、コンサルティングファームの大きな特徴でしょう。
UPorOUTのプレッシャー
一般的にコンサルティングファームは UP or OUT の風潮が強いと言われています。
直訳すると「成長せよ。さもなくば辞めろ。」ということ。
20代で年収1,000万円超えを狙える一方で、それだけの成長角度がなければあなたは必要ありません、なんてことも…。
ただし昨今では、(特に日系コンサルにおいては)一定ラインまでは成績に関わらず昇進・昇格する傾向があるようなので、ひと昔前のイメージで語り継がれているよりはこの風潮は強くなくなってきたのかもしれません。
ただし、その一定ライン以上に進もうとしたときに成果が必要なのは昔も今も変わらずです。
コンサル転職で後悔する人の特徴
上記のような後悔をする人には共通した特徴があります。
コンサルで働く覚悟を持ち切れていない人
- 華やかな仕事よりも地味な仕事がメイン
- ある程度の長時間労働やハイプレッシャーな環境
- 業務時間外での継続的な学習
このような壁を意識しないで、「年収が高い」「オフィスが綺麗そう」といったイメージのみでコンサルへ転職をしてしまうと必ず後悔します。
高い収入を得られるということは、それだけの環境で成果を出す必要があるということは認識しておく必要があります。
顧客志向を持てない人
コンサルティングファームでは、「顧客に対してバリューを発揮できるのか?」を常に意識して自発的に行動する必要があります。
- 誰かに言われないと動けない
- 誰かから教えてもらうのを待つ
上記は絶対にNGな働き方です。
少しでも分からないことは自分で調べたり、周囲の人に聞くことを通して自発的なキャッチアップが求められます。
場合によっては年下のコンサルタントに教えを乞うことだって当然あります。
その時に年齢でどうと考えず、顧客への価値発揮を最大限にするための知識がある人を素直に頼れるかどうかが成長のカギとなります。
これが苦手な人にはストレスの大きい職場となってしまうでしょう。
目的意識が低い人
「高い給与が欲しい」というのも立派な目的の一つです。
ただし、それだけではぽっきり心が折れてしまう可能性が高いのがコンサルティングファームです。
「将来どんなキャリアを歩みたいのか」
「そのために今、コンサルでどんな経験をしたり、スキルを身に着けたいのか。」
そういった将来的なプランから逆算する目的意識がなければなかなか厳しい業界です。
コンサル転職に向いている人の特徴
概ねコンサル転職で後悔する人の反対の人が向いています。
ですので、積みたい経験や得たいスキルが明確である人や覚悟を持って働ける人などは当然向いています。
それ以外の要素ではざっくり2点を以下に挙げさせていただきます。
精神面/体力面でタフな人
精神面/体力面の両面でタフな人はコンサルに向いています。
コンサルの仕事の中では辛辣なフィードバックを受けることも往々にしてあります。
顧客へのバリュー発揮に繋がるコンサルの特徴です。
あなたを傷つけたいわけではなく、オブラートに包んでも顧客への価値に繋がらないためストレートなフィードバックをします。
結構ぼこぼこにされる人も多く、人から受けたフィードバックを素直に受け入れるタフさがなければ精神的に参ってしまいます。
適応能力の高い人
プロジェクトが変わり、業界や領域が変われば決裁ルートやアプローチ先がガラッと変わります。
その時その時の変化を煩わしいと思わず楽しんで適応していける人であれば、非常にコンサルとの相性は良いと考えられます。
コンサル転職におすすめの転職エージェント3選
少しでもコンサル転職を考えているなら、まずは以下の3社に登録し面談することをおすすめします。
コンサルは他の業界に比べて選考も特徴があるので、活用するエージェントも合否に大きく左右します。
コンサルに精通したエージェントであるのは大前提です。
1社だけだと十分に比較することもできないので、複数登録をして比較しながら、どのエージェントと組むのかを考えてください。
コンサル転職は決して簡単ではないので、少し面倒だと思うくらいやりきる必要があります。
アサイン
アサインは創業者含め、経営層がコンサルファーム出身で、コンサル業界に関する知見はもちろん、コンサル転職のノウハウや社内ナレッジが溜まっている転職エージェントです。
ただコンサル転職が得意なだけのエージェントというわけではなく、設立6年弱のベンチャー系転職エージェントながら、売上高は毎年右肩上がり、ビズリーチのコンサル部門でMVP受賞など、今最も勢いがあると言っても過言ではないエージェント。
企業選びから選考対策(書類/面接ともに)まで丁寧な伴走スタイルで支援してくれる転職エージェントです。
「キャリアに伴走」を掲げていて、面談では転職支援のプロがあなたにあった企業を紹介してくれるので、転職で失敗するリスクが低くなります。
デメリットとしては、かなり手厚いサポートのため選考対策に多くの時間を掛けてくれる点です。
忙しい仕事の合間を縫う転職活動ですので、時間を捻出するのには苦労するかもしれません。
ただ、コンサルの転職は対策をやりきることこそ内定への近道なので、これを面倒がってしまわないようにしてください!
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは多くのコンサルティングファームのCEOクラスとのつながりがあることから、コンサル転職を検討される方に人気なエージェントです。
繋がりがあることだけが人気なのではなく、実際にシニアコンサルタント以上の入社数が1位という実績も兼ね備えています。
その実績を作るためにも、コンサル業界の選考特有のフェルミ推定やケース面接の対策に強く、求職者へのサポートが手厚くなっています。
また、入口の支援だけでなく、平均3年にも及ぶ中長期的な支援など転職後のアフターフォローも手厚いエージェントです。
デメリットとしては、業界特化型なので、他の業界の情報収集は別のエージェントを併用する必要がある点です。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトはリクルートが運営している、企業からのダイレクトスカウトを受けられる転職プラットフォームです。
ダイレクトスカウトだけでなく、各転職エージェントが経歴と希望に応じてスカウトを通して転職支援してくれるため、あなたにぴったりの転職エージェントに出会う可能性も高まります。
実際に元コンサルの人が立ち上げたスタートアップ系の転職エージェントも最近は多いですので、そういった専門性の高いエージェントとの出会いを幅広く見つけるためには登録して損はないです。
ここぞとばかりに色んなエージェントがスカウトを送ってくるので取捨選択する手間があるのはデメリットかもしれません。
十分な情報収集と自己分析で後悔のない転職を
コンサルに限らず、後悔のない転職を叶えるためには必要十分な情報収集と深い自己理解が必要になります。
今やネットで情報収集できるものの、実際に現場の生の声を知っている転職エージェントの声にはかないません。
転職エージェントの利用は無料なので、ぜひ情報収集は転職エージェントを活用しましょう。
後悔のない転職を実現させられるよう、応援しています。